メニュー

座標OCRの使い方

PDF・写真の座標表を切り抜き、ローカルAIで読み取り。
原画像と照合して、SIMAデータに出力するまでを説明します。

v1.1Windows 11 / 64bit日本語画面

画面は操作説明用の架空の座標表を使って撮影しています。

  1. STEP 01座標表を切り抜く
  2. STEP 02OCR・照合・修正
  3. STEP 03SIMAへ出力

BEFORE YOU START

ZIPを展開して起動する

  1. 配布ZIPを右クリックし、「すべて展開」します。
  2. 書き込み可能な場所に展開し、フォルダ内の「座標OCR.exe」を起動します。
  3. 右上の「PDF・写真を開く」から元資料を選びます。

フォルダは一式で保管してください。EXEだけを取り出して使うことはできません。初回からオフラインで読み取りできます。

実際の操作画面
起動直後の座標OCR。右上にPDF・写真を開く、画像を追加のボタンがあります。
「PDF・写真を開く」は元資料からの切り抜き用。「画像を追加」は切り抜き済み画像を直接取り込むときに使います。 拡大時は画像の枠内を横にスクロールできます。

旧版から更新する場合
旧版とは別のフォルダへ展開してください。旧版のdataフォルダは削除せず保管します。保存済みの作業を画面に戻して再開する機能はありません。

STEP 01

点名・X・Yの表を切り抜く

  1. 「1 座標表の切り抜き」で、PDFのページや表示倍率を調整します。
  2. 「点名・X・Y」などの見出し行は含めず、点名と座標値が並ぶデータ行だけをドラッグで囲みます。点名・X座標・Y座標の3列を入れ、文字が欠けないよう少し余白を持たせます。
  3. 右上の「切り抜き」を押します。
実際の操作画面
見出し行を枠の外に残し、P1からP4の点名と座標値だけを赤い枠で囲んだ範囲選択画面。
見出しを除いたデータ行だけを切り抜きます。1つの枠に1つの表を指定し、複数の表や長い表は枠を分けてください。 拡大時は画像の枠内を横にスクロールできます。

切り抜いた後も同じ画面に留まります。続けて別の範囲を囲むことも、「PDF・写真を開く」で別の資料を追加することもできます。

写真を使う場合・斜めの表を補正する場合

写真はJPEG・PNG・BMP・TIFF・WebPに対応します。HEIC/HEIFはJPEGまたはPNGに変換してから開いてください。なるべく正面から、文字にピントを合わせて撮影します。

  1. 左側の「四隅を指定してゆがみ補正」をオンにします。
  2. 見出しを除いた点名・X座標・Y座標のデータ行を囲むように、左上 → 右上 → 右下 → 左下の順でクリックします。
  3. 「補正プレビュー」で前後を確認し、よければ「切り抜き」を押します。

指定途中はEscで取消、Ctrl+Zで1点または1枠戻せます。補正モードをオフにしても、追加済みの補正枠は残ります。

この補正は斜めに写った表の形を整えるものです。紙の折れや波打ちは補正できません。文字を生成したり、座標値を計算し直したりする機能ではありません。

STEP 02-A

対象の画像を選んでOCRする

  1. 「2 OCR・確認」を開きます。
  2. 左の一覧で、読み取る画像の「対象」にチェックを付けます。
  3. 処理方式を確認し、「チェックした画像をOCR」を押します。
実際の操作画面
OCR実行前の画面。左に対象画像、中央に原画像、上部に処理方式とCPUスレッド数があります。
左のチェックは、OCRとSIMA出力の両方に使います。画像の行を選ぶ操作は、確認する画像の切り替えです。 拡大時は画像の枠内を横にスクロールできます。

処理方式の初期値は「CPUのみ」です。CPUスレッド数は、そのPCの論理CPU数の半分が初期値・上限です。画面の「16」は撮影に使ったPCの例で、PCによって変わります。

GPUを使う・小さい文字を読み取る
  • NVIDIA GPUは「NVIDIA GPU(CUDA)」、対応する内蔵GPUなどは「GPU(Vulkan)」を選びます。対応ドライバーが必要です。
  • 「高精細読取」は、小さい文字を読み取るときに試してください。処理時間とメモリ使用量が増えます。
  • 読み取った画像をもう一度OCRする場合は、画像にチェックを付けて選び、「表示中の画像を再読取」を使います。現在の修正結果は履歴に残り、再読取結果に置き換わります。

CPU/GPUの設定は次回起動時に初期値へ戻ります。NPUには対応していません。

STEP 02-B

原画像と照合して、必要な箇所を修正する

  1. 左の一覧から画像を選び、中央の原画像と右の座標一覧を見比べます。
  2. 修正する点の行を選び、下の点名・X座標・Y座標を入力します。
  3. 「修正を反映」を押して確定します。
実際の操作画面
見出しなしで切り抜いた原画像と、読み取ったP1からP4の座標一覧を並べた画面。
右側で修正する点の行を選ぶと、下の編集欄に表示されます。点名、符号、小数点、桁数、XとYの対応、読み落とした行がないかを確認します。 拡大時は画像の枠内を横にスクロールできます。

入力するだけでは反映されません。
別の点や画像を選ぶと、未反映の入力は取り消されます。Enterキー、SIMA出力、アプリ終了でも自動保存しません。変更したらその都度「修正を反映」を押してください。

行が不足している場合は「行を追加」、不要な行は「行を削除」で調整します。未確定行が表示された場合は原画像と照合し、必要な行を追加・修正してから確認済みにします。

点名にプリフィクスや連番を付ける

「点名を一括変更(プリフィクス・連番)」を開き、方法を選びます。変更前後の一覧を確認して「点名を変更」を押します。

  • プリフィクス:「K-」なら、P1 → K-P1、P2 → K-P2。
  • 連番:「K15」なら、表の上からK15、K16、K17…。K001のような桁数も維持します。
実際の操作画面
点名一括変更ダイアログでK15からの連番をプレビューした状態。
対象は表示中の画像だけです。座標値は変わりません。 拡大時は画像の枠内を横にスクロールできます。

STEP 03

SIMAの名前と保存先を指定する

  1. 「OCR・確認」で、出力したい画像だけにチェックが付いていることを確認します。
  2. 「3 SIMA出力」を開きます。
  3. 「SIMAの名前・保存先を指定して出力」を押し、ファイル名と保存先を指定します。
実際の操作画面
SIMA出力タブ。ファイル名と保存先を指定して出力するボタンと作業フォルダを開くボタンがあります。
出力後は、取り込み先の測量ソフトでも点名・点数・座標を確認してください。 拡大時は画像の枠内を横にスクロールできます。

同一点名・同一座標の重複は統合されます。座標の丸めは行いません。座標一覧のCSV・Excelと修正履歴は配布フォルダ内に保存され、「作業フォルダを開く」から確認できます。

出力後に点名や座標を修正しても、既に作成したSIMAファイルは変わりません。修正を反映した内容で、もう一度出力してください。

RETRY

切り抜きをやり直す

  1. 「OCR・確認」で、不要になった切り抜き画像を表示します。
  2. 左下の「表示中の画像を一覧から削除」を押し、確認画面の内容を読んで削除します。
  3. 「座標表の切り抜き」に戻り、範囲を指定し直して「切り抜き」を押します。
  4. 新しい画像をOCRし、照合・修正してから出力します。
実際の操作画面
画像削除の確認画面。元資料や保存済み画像、履歴が残ることを表示しています。
一覧から削除すると、その画像とOCR結果は以後のOCR・出力対象から外れます。 拡大時は画像の枠内を横にスクロールできます。
操作結果
チェックを外す画像を一覧に残したまま、OCR・出力対象から外します。再びチェックすれば対象に戻せます。
一覧から削除画像とOCR結果を一覧から外します。元資料・保存済み画像・履歴は残ります。出力済みファイルは変わりません。

「一覧から削除」は、保存フォルダの容量を減らすための機能ではありません。

NOTES & SUPPORT

使う前に知っておきたいこと

動作環境とCPUの目安

Windows 11 64bit(x64)、メモリ16GB以上を想定しています。ZIPと展開後のフォルダを保存する空き容量は、8GB以上を目安にしてください。

CPUのみの場合は、Intel第12世代以降の上位モデル、またはAMD Zen 4世代以降・8コア以上を目安にしてください。

古いCPUやコア数の少ないCPUでは、極端に遅くなる、事実上停止したように見える、処理が完了しない場合があります。こうした環境ではCPUのみでの利用を避けてください。処理速度や動作は、PC構成と資料によって変わります。

データの保存場所

元資料の控え、切り抜き画像、座標一覧、OCR応答は配布フォルダ内のdata/projectsに蓄積します。四隅補正の補正前画像も保存されます。

名前と保存場所を指定するのはSIMAです。バックアップや更新の際はdataフォルダを残してください。保存データは残りますが、作業を再開する機能はありません。

読み取り結果は必ず元資料と照合してください

OCRには読み間違いや読み落としがあり得ます。表示・読み取り・出力結果は利用者が元資料と照合し、業務上重要な判断をアプリの結果だけで行わないでください。

質問・不具合の報告

アプリのバージョン、Windowsのバージョン、処理方式(CPU/CUDA/Vulkan)、操作手順、表示メッセージを添えてお知らせください。

土地家屋調査士 鶴見事務所|座標OCR v1.1 操作ガイド