座標OCRの使い方
PDF・写真の座標表を切り抜き、ローカルAIで読み取り。
原画像と照合して、SIMAデータに出力するまでを説明します。
画面は操作説明用の架空の座標表を使って撮影しています。
- STEP 01座標表を切り抜く
- STEP 02OCR・照合・修正
- STEP 03SIMAへ出力
BEFORE YOU START
ZIPを展開して起動する
- 配布ZIPを右クリックし、「すべて展開」します。
- 書き込み可能な場所に展開し、フォルダ内の「座標OCR.exe」を起動します。
- 右上の「PDF・写真を開く」から元資料を選びます。
フォルダは一式で保管してください。EXEだけを取り出して使うことはできません。初回からオフラインで読み取りできます。
旧版から更新する場合
旧版とは別のフォルダへ展開してください。旧版のdataフォルダは削除せず保管します。保存済みの作業を画面に戻して再開する機能はありません。
STEP 01
点名・X・Yの表を切り抜く
- 「1 座標表の切り抜き」で、PDFのページや表示倍率を調整します。
- 「点名・X・Y」などの見出し行は含めず、点名と座標値が並ぶデータ行だけをドラッグで囲みます。点名・X座標・Y座標の3列を入れ、文字が欠けないよう少し余白を持たせます。
- 右上の「切り抜き」を押します。
切り抜いた後も同じ画面に留まります。続けて別の範囲を囲むことも、「PDF・写真を開く」で別の資料を追加することもできます。
写真を使う場合・斜めの表を補正する場合
写真はJPEG・PNG・BMP・TIFF・WebPに対応します。HEIC/HEIFはJPEGまたはPNGに変換してから開いてください。なるべく正面から、文字にピントを合わせて撮影します。
- 左側の「四隅を指定してゆがみ補正」をオンにします。
- 見出しを除いた点名・X座標・Y座標のデータ行を囲むように、左上 → 右上 → 右下 → 左下の順でクリックします。
- 「補正プレビュー」で前後を確認し、よければ「切り抜き」を押します。
指定途中はEscで取消、Ctrl+Zで1点または1枠戻せます。補正モードをオフにしても、追加済みの補正枠は残ります。
この補正は斜めに写った表の形を整えるものです。紙の折れや波打ちは補正できません。文字を生成したり、座標値を計算し直したりする機能ではありません。
STEP 02-A
対象の画像を選んでOCRする
- 「2 OCR・確認」を開きます。
- 左の一覧で、読み取る画像の「対象」にチェックを付けます。
- 処理方式を確認し、「チェックした画像をOCR」を押します。
処理方式の初期値は「CPUのみ」です。CPUスレッド数は、そのPCの論理CPU数の半分が初期値・上限です。画面の「16」は撮影に使ったPCの例で、PCによって変わります。
GPUを使う・小さい文字を読み取る
- NVIDIA GPUは「NVIDIA GPU(CUDA)」、対応する内蔵GPUなどは「GPU(Vulkan)」を選びます。対応ドライバーが必要です。
- 「高精細読取」は、小さい文字を読み取るときに試してください。処理時間とメモリ使用量が増えます。
- 読み取った画像をもう一度OCRする場合は、画像にチェックを付けて選び、「表示中の画像を再読取」を使います。現在の修正結果は履歴に残り、再読取結果に置き換わります。
CPU/GPUの設定は次回起動時に初期値へ戻ります。NPUには対応していません。
STEP 02-B
原画像と照合して、必要な箇所を修正する
- 左の一覧から画像を選び、中央の原画像と右の座標一覧を見比べます。
- 修正する点の行を選び、下の点名・X座標・Y座標を入力します。
- 「修正を反映」を押して確定します。
入力するだけでは反映されません。
別の点や画像を選ぶと、未反映の入力は取り消されます。Enterキー、SIMA出力、アプリ終了でも自動保存しません。変更したらその都度「修正を反映」を押してください。
行が不足している場合は「行を追加」、不要な行は「行を削除」で調整します。未確定行が表示された場合は原画像と照合し、必要な行を追加・修正してから確認済みにします。
点名にプリフィクスや連番を付ける
「点名を一括変更(プリフィクス・連番)」を開き、方法を選びます。変更前後の一覧を確認して「点名を変更」を押します。
- プリフィクス:「K-」なら、P1 → K-P1、P2 → K-P2。
- 連番:「K15」なら、表の上からK15、K16、K17…。K001のような桁数も維持します。
STEP 03
SIMAの名前と保存先を指定する
- 「OCR・確認」で、出力したい画像だけにチェックが付いていることを確認します。
- 「3 SIMA出力」を開きます。
- 「SIMAの名前・保存先を指定して出力」を押し、ファイル名と保存先を指定します。
同一点名・同一座標の重複は統合されます。座標の丸めは行いません。座標一覧のCSV・Excelと修正履歴は配布フォルダ内に保存され、「作業フォルダを開く」から確認できます。
出力後に点名や座標を修正しても、既に作成したSIMAファイルは変わりません。修正を反映した内容で、もう一度出力してください。
RETRY
切り抜きをやり直す
- 「OCR・確認」で、不要になった切り抜き画像を表示します。
- 左下の「表示中の画像を一覧から削除」を押し、確認画面の内容を読んで削除します。
- 「座標表の切り抜き」に戻り、範囲を指定し直して「切り抜き」を押します。
- 新しい画像をOCRし、照合・修正してから出力します。
| 操作 | 結果 |
|---|---|
| チェックを外す | 画像を一覧に残したまま、OCR・出力対象から外します。再びチェックすれば対象に戻せます。 |
| 一覧から削除 | 画像とOCR結果を一覧から外します。元資料・保存済み画像・履歴は残ります。出力済みファイルは変わりません。 |
「一覧から削除」は、保存フォルダの容量を減らすための機能ではありません。
NOTES & SUPPORT
使う前に知っておきたいこと
動作環境とCPUの目安
Windows 11 64bit(x64)、メモリ16GB以上を想定しています。ZIPと展開後のフォルダを保存する空き容量は、8GB以上を目安にしてください。
CPUのみの場合は、Intel第12世代以降の上位モデル、またはAMD Zen 4世代以降・8コア以上を目安にしてください。
古いCPUやコア数の少ないCPUでは、極端に遅くなる、事実上停止したように見える、処理が完了しない場合があります。こうした環境ではCPUのみでの利用を避けてください。処理速度や動作は、PC構成と資料によって変わります。
データの保存場所
元資料の控え、切り抜き画像、座標一覧、OCR応答は配布フォルダ内のdata/projectsに蓄積します。四隅補正の補正前画像も保存されます。
名前と保存場所を指定するのはSIMAです。バックアップや更新の際はdataフォルダを残してください。保存データは残りますが、作業を再開する機能はありません。
読み取り結果は必ず元資料と照合してください
OCRには読み間違いや読み落としがあり得ます。表示・読み取り・出力結果は利用者が元資料と照合し、業務上重要な判断をアプリの結果だけで行わないでください。
質問・不具合の報告
アプリのバージョン、Windowsのバージョン、処理方式(CPU/CUDA/Vulkan)、操作手順、表示メッセージを添えてお知らせください。
土地家屋調査士 鶴見事務所|座標OCR v1.1 操作ガイド