クイック検索
必要な1地図だけを一時展開します。Access本体へ土地データを保存せず、すぐ出力したいときに使います。
[クイック索引作成]
↓ 市町村ZIPを選択
↓ 所在検索へ
XMLAPP / USER GUIDE v1.3
必要な地番を探して、地図から出力する。
法務省地図XMLを扱うAccessアプリ「XMLAPP」の初回起動から、SIMA・DXF・GeoJSON・KML・案内図PDFの作成、QGISでの閲覧までをまとめました。
v1.3の操作ガイド。画面例は取手市台宿二丁目4番1号(取手第一高等学校)周辺のデータで統一しています。
QUICK START
短時間で必要な場所を確認するなら、初期設定の「クイック検索」から始めるとスムーズです。市町村全体をAccessへ取り込む必要はありません。
一覧で選ぶ1地番は「どの地図を開くか」の指定です。実際に出力する対象は、その後に地図上で選びます。
01 / SETUP
Access Runtimeをダウンロード(Microsoft公式) ↗
公式ページの日本語・64ビット(x64)を選び、インストールします。Accessの64bit版が入っていれば、Runtimeの追加は不要です。
既存Officeが32bitの場合は、この64bit版を追加するだけでは使えません。先にOfficeの構成をご確認ください。
QGISをインストールすれば、GeoPackage機能を使う準備ができます。Windows用のOffline(Standalone)版・長期リリース版(LTR)を選び、標準のインストール先のまま進めてください。
QGIS付属のPythonをXMLAPPが利用するため、通常はPythonを別途インストールする必要はありません。作成した.gpkgはQGISでも閲覧できます。クイック検索・Access内蔵データだけを使う場合は、QGISは不要です。
このアプリで取り込むのはXML形式のZIPです。変換済みのGeoJSON・シェープファイルを選ぶ操作とは異なります。画面例は取手市の2024年データを使用しています。年度により収録内容が異なる場合があります。
Accessを閉じ、展開後のACCDEを右クリック → [プロパティ]→[全般]を開きます。下部に[許可する]があればチェックを入れ、[適用]→[OK]の後に開き直します。「読み取り専用」のチェックとは別です。[許可する]がなければ、この操作は不要です。
入手元を確認した本アプリに対して行います。組織で管理されたPCでは管理者の設定が優先されます。Microsoftの説明 ↗
| OS・Access | Windows 11 64bit推奨。Microsoft AccessまたはAccess Runtimeの64bit版。検証環境はAccess 16.0/Microsoft 365 64bitです。32bit Accessでは使用できません。 |
|---|---|
| 地図表示 | 更新済みAccessのEdgeブラウザーコントロール、Microsoft Edge WebView2が必要です。 |
| 画面・メモリ | FHD(1920×1080)、表示倍率100~125%、メモリ16GBを推奨します。 |
| 保存場所 | ローカルSSD、通常は10GB以上の空き容量を推奨。大きな市町村の取込ではさらに必要です。 |
| GeoPackage | QGISを標準の場所へインストールしてください。付属Pythonを利用するため、通常はPythonの追加設定は不要です。クイック検索・Access内蔵データでは不要です。 |
| DXF確認・登記簿読取 | Microsoft Edgeと同梱のRegistryRuntimeを使います。この機能のためのPython追加インストールは不要です。 |
| インターネット | 地理院地図背景・案内図の背景取得に必要です。白背景での地図表示はオフラインで利用できます。 |
この期限付きテスト版の使用期限は2026年12月31日です。2027年1月1日以降は起動できません。期限切れで取込済みデータや出力済みファイルが自動削除されることはありません。
02 / DATA SOURCE
データの用意の仕方が異なっても、その後の「所在検索 → 地図表示 → 選択 → 出力」は共通です。
必要な1地図だけを一時展開します。Access本体へ土地データを保存せず、すぐ出力したいときに使います。
[クイック索引作成]
↓ 市町村ZIPを選択
↓ 所在検索へ
1市町村のデータをAccess本体に保存します。次回起動後も取込済みの市町村を検索できます。
[ZIPをAccessへ取込]
↓ 市町村ZIPを選択
↓ 取込完了後、所在検索へ
市町村・年度別の.gpkgへ保存します。既存データを使う場合は接続先を選びます。
接続先は空白のまま
↓ [ZIPからGeoPackage作成]
↓ ZIP選択 → 完成後に接続
新しく作成するときは未接続で実行します。作成完了後に、接続先の一覧から対象を選んでください。作成済みのファイルはアプリと同じ場所のGeoPackageフォルダーにあります。
Access取込・GeoPackage作成の進捗画面で[キャンセル]を押します。安全な区切りで停止するため、少し待つ場合があります。
大容量Access取込では一時作業DBを作って分割取込・最適化を行います。成功後に元のAccessファイルを同じ名前で置き換えて再起動します。完成したDBを複数に分けて使う方式ではありません。処理中の一時ファイルを手動で開いたり削除したりしないでください。
1つのAccess本体に保存できるのは1市町村です。別の市町村を取り込みたい場合は、別のアプリ用フォルダーを用意するか、GeoPackageを利用します。
03 / SEARCH
左側が検索、右側が地図と出力の領域です。画面左下のSIMA変換は、検索とは独立した機能です。
住居表示:取手市台宿二丁目4番1号(取手第一高等学校)
使用データ:取手市・2024年のXMLから作成したGeoPackage。地理院標準地図との重ね合わせで位置を確認し、大字「台宿」/丁目「2丁目」/地番「512-1」を検索例にしています。住居表示の「2-4-1」を地番検索欄へ入力する方法ではありません。
所在地の出典:取手第一高等学校・アクセス。以下はXMLAPPの地図表示・出力画面の操作例です。
| 画面の番号 | 操作 |
|---|---|
| 1 市町村 | 市町村を選択します。 |
| 2 大字 | 大字を選びます。検索欄と[表示]で絞り込めます。 |
| 3 丁目・小字 | 実際に存在する丁目・小字の組合せから選びます。検索欄も利用できます。 |
| 4 地番 | 必要なら地番の一部を入力して[絞込]。一覧で1件を選び、[選択した地図を表示]を押します。 |
[すべて]は選択した大字の全件。[丁目・小字なし]は、丁目と小字の両方が空欄の地番だけを表示します。
地番/丁目/小字/地図名/座標系/形状を表示します。地番は数字を考慮した順番です。面積での絞り込みはありません。
[条件クリア]は地番の絞り込みを解除します。市町村・大字・丁目/小字の選択を変えたいときは、該当する一覧を選び直してください。
04 / MAP
土地をクリックすると選択状態になり、再度クリックすると解除されます。基準点も同じように選択できます。選択件数は自動更新され、別途「確定」の操作は要りません。
公共座標の地図では、[背景地図]をONにして淡色地図・標準地図・航空写真を選べます。配信画像の最大解像度からさらに2倍まで拡大できます。背景の取得にはインターネット接続が必要です。
市町村・大字、地図名、座標系に続いて、座標値種別/縮尺分母/地図種類/地図分類/地図作成年月を表示します。
例:測量成果/500/地籍図/法第14条1項地図/2020/03
元のXMLにない項目は空欄です。
地球上の位置を確定できないため、地理院地図背景・GeoJSON・KML・案内図は利用できません。元の座標を保ったSIMA・DXFを使用してください。
1回に表示するのは同じ地図名の1地図です。画面を最大化すると地図と地番一覧が広がり、文字やボタンの大きさは維持されます。
05 / EXPORT
[選択地番を出力…]で、対象件数を見てから出力形式を選びます。保存場所は出力するときに指定します。
| 形式 | 主な用途 | 保存までの流れ |
|---|---|---|
| SIMA | 測量CADへ座標・区画を渡す | 再付番を設定 → 保存先を指定 |
| DXF | 筆界・地番・基準点をCADで編集する | 内容・配置を確認 → DXF保存 |
| GeoJSON | QGISなどで図形と属性を利用する | 保存先を指定 |
| KML | Google Earthなどで位置を確認する | 保存先を指定 |
| 案内図PDF | 地理院標準地図に対象地と文言を重ねる | 内容・配置を確認 → PDF保存・印刷 |
筆界点と基準点は個別に再付番を設定できます。初期設定は、筆界点の再付番がON・接頭字が「X」、基準点の再付番はOFFです。両方を再付番する場合は接頭字を分けます。
元データで閉合を確認できない地番は、無理に閉じた区画にはせず、座標だけを出力します。完了時の区画件数・除外件数を確認してください。
出力したい基準点を地図上で選びます。近傍半径による自動追加はありません。必要な点が選択されているか、上部の選択件数で確認できます。
06 / DXF & REGISTRY
筆界・地番だけでもDXFを作成できます。登記簿PDFを追加すると、CADでの編集を助ける文字情報を一緒に出力できます。
筆界・地番・基準点記号・基準点名などのレイヤーを選択します。登記簿の文字は、地番・地目・面積+㎡・所有者住所・持分・氏名を個別にON/OFFできます。
「項目ごとにレイヤーを分ける」をONにすると、CADで項目別に表示や編集を行えます。
筆の中、または範囲の上下左右へ配置できます。文字高を調整し、必要なら引出線を付けます。文字自体をドラッグして位置を変えることもできます。
[拡大][縮小]・ホイールで確認図を拡大できます。画面の倍率を変えても、DXFの座標や文字高は変わりません。
「512-1」と「512番1」など、地番表記の違いを考慮して照合します。候補が重なる場合などは、対象の対応を一覧で選び直せます。登記簿を付けない筆や空欄があっても保存でき、空欄の項目は出力しません。持分「1分の1」も図面への出力を省きます。
読取対象は文字情報を含む土地の登記簿PDFです。1ファイル1物件のPDFを選び、所在・地番・読取内容を原本と照合してください。画像だけのスキャンPDFをOCRする機能ではありません。面積は登記簿の地積を使い、範囲で切り出した面積に置き換えません。上の登記情報は説明用の架空データです。
出力DXFはAutoCAD R12形式・単位mです。CAD側で入力ファイルの座標値単位を選べる場合は「m」を指定してください。mmで読み込むと縮尺が合いません。
DXFのXは東方向(測量Y)、Yは北方向(測量X)です。CAD側で軸を入れ替える設定を重ねて適用しないよう、取込後に既知点を確認します。プレビューは「実図形範囲」など、図形全体が見える設定で確認してください。
文字が出ない場合は、確認画面で必要な文字項目がONか、CADの対象レイヤーが表示されているか、最新の配布版一式を使っているかを確認します。CADによって取込設定の名称は異なります。
07 / AREA EXPORT
筆を1つずつ選ばず、地図上の範囲を切り出したいときに使います。範囲出力の形式はSIMA・DXFです。
枠は紙面250×252mm相当。1/500なら125×126m、1/600なら150×151.2mです。PDFの読込みは不要です。
やり直すときは再指定、範囲を消すときは[解除]。指定中の取消しにはEscを使えます。
DXFでは、選択地番の出力と同じように登記簿PDFを追加し、項目・配置を調整できます。筆界線は枠で切り出し、枠に沿って勝手に閉じることはありません。
対象は現在表示中の1地図です。隣の別地図を自動追加しません。範囲指定は、通常のクリックによる筆の選択とは独立しています。
SIMAの区画になるのは、元データが閉合し、全頂点が枠内にあり、内周がない筆だけです。それ以外も範囲内の座標は残します。枠との切断交点は計算点です。
08 / SIMA CONVERSION
画面左下の[別機能:SIMAから作成]を使います。市町村ZIPの読込みや地図検索は不要です。
GeoJSONはQGISなどで扱う形式。KMLはGoogle Earthなどで位置や図形を見るための形式です。
ポリゴンは区画の面。ポイントは座標の点です。ファイル形式とは別の選択です。
| 選んだ形式 | 作成されるファイル |
|---|---|
| GeoJSON | 名称_polygon.geojson と 名称_point.geojson に分けます。 |
| KML | 1つのKML内で「ポリゴン」「ポイント」のFolderに分けます。 |
KMLをOFFにしてGeoJSONをONにしていれば、GeoJSONだけを作成します。ポリゴン・ポイントが両方OFF、またはGeoJSON・KMLが両方OFFの場合は変換できません。
このアプリではSIMAから座標系番号を自動判定しません。元データの測地系と系番号を確認して指定してください。任意座標や旧日本測地系のデータは、系番号を指定するだけでは正しい位置に変換できません。
09 / LOCATION PLAN
地図上で筆を選択 → [選択地番を出力…]→ 案内図(PDF)→ [内容・配置を確認…]。
初期文言は地番です。任意座標や閉合を確認できない筆は対象外です。
左下の[別機能:SIMAから作成]で座標系番号を指定 → [案内図を作成…]→ SIMAを選択。
初期文言は区画名です。市町村データの取込は不要です。
「用紙に合わせる」を選ぶと設定した縮尺が変わります。画面上の表示倍率と、PDF保存時の印刷倍率は別です。
特定の相手へ提出する申請書・報告書の添付地図や説明資料は、原則として承認申請不要で利用できます。インターネットで一般公開する場合や広く配布する場合は、国土地理院の利用手続ナビで用途を確認してください。
申請不要でも、出典と編集・加工した旨の表示は必要です。記載例:「地理院タイル(標準地図)に区画・文言を追記して作成」。現行v1.3の案内図には出典のみが自動表示されるため、提出・公開用には加工した旨も追記してください。出典表示の公式説明/承認申請Q&A。
方位記号付きの案内図を作成します。背景は地理院標準地図の向きで使用し、真北補正は行いません。[編集内容を保存]でHTMLを残すと、後から再編集できます。
画面例の背景:国土地理院(標準地図)。区画・文字を重ねた操作例です。再編集時も背景を取得するため、インターネット接続が必要です。
10 / QGIS
市町村全体の地番図を見るなら、XMLAPPが作成した.gpkg(GeoPackage)を開きます。Accessの.accdeをQGISで開く操作ではありません。
QGISがまだ入っていない場合は、QGIS公式ダウンロードページからWindows用スタンドアロン版(LTR)をインストールしてください。
アプリと同じフォルダーにある「GeoPackage」の中から、対象の市町村・年度を選びます。
G_Parcel_Z09(筆・公共座標09系)を選びます。基準点も必要なら G_ControlPoint_Z09 を追加します。LotNumber を選び、[適用]します。レイヤー構成の例 図解
出典:QGIS公式ドキュメント データの追加・ラベル設定。レイヤー名と属性名はXMLAPPの作成データに基づきます。
XMLAPPの地図で対象を選び、GeoJSONを出力してQGISへドラッグします。SIMAから変換したファイルなら、面を見るときは _polygon.geojson、点を見るときは _point.geojson を使います。
G_Parcel_Arbitrary は任意座標の筆です。背景地図と正しく重ねることはできません。異なる地図が重なって見える場合は、MapNameで対象地図を絞ります。
11 / HELP
Access本体と同じフォルダーにGeoPackageRuntimeがあるか確認します。更新時は同じ配布版の本体とRuntimeを組み合わせてください。別の版のRuntimeを残すと、地図読込みに失敗する場合があります。
QGISが未導入なら、準備の手順からWindows用スタンドアロン版を標準の場所へインストールしてください。導入後、XMLAPPを開き直します。
地図の座標系を確認します。任意座標または系番号を確定できない地図では使用できません。SIMA・DXFは元の座標で出力できます。
データソース、GeoPackage接続先の市町村・年度、市町村/大字/丁目・小字の順に確認します。「なし」と「すべて」の違いにも注意してください。地番の[条件クリア]で検索条件を外すこともできます。
進捗画面で処理段階・件数が更新されていれば処理中です。大きな地図は初回の展開に時間がかかることがあります。すぐに必要な場所だけを出したいときはクイック検索を使い、ローカルSSDと十分な空き容量を確保してください。
Access取込・GeoPackage作成を中止するときは進捗画面の[キャンセル]を使います。
[編集内容を保存]は、文字や配置を後から再編集するためのHTMLです。CADに渡す完成ファイルは[DXF保存…]、案内図は[PDF保存・印刷]で保存します。
登記簿付きDXFの編集HTMLには、読み取った氏名・住所などが含まれます。第三者へ渡すときは内容を確認してください。
Access内蔵データは本体ACCDEに保存されています。Accessを終了してから、本体を含むアプリ用フォルダーをコピーして保管してください。GeoPackageはAccessやQGISの接続を終了してから.gpkgをコピーします。
取込済みの本体に新しい空の配布版をそのまま上書きせず、別フォルダーで動作を確認してください。
バージョン、データソース、対象の市町村・大字・丁目/小字・地番、直前の操作、エラー全文のスクリーンショットを残すと確認しやすくなります。取込ログがある場合は一緒に保管してください。
このガイドはXMLAPP v1.3の操作説明です。出力結果はCAD・GISでの利用や編集のための資料として扱い、元データにない境界や座標を補完する機能ではありません。